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プラスチックのリサイクル

更新日:5月7日



プラスチックのリサイクルには、概念として多く分けて3つの再資源化があります。


サーマルリサイクル=熱を資源として回収

ケミカルリサイクル=分子レベルで分解して新たに合成しなおす

マテリアルリサイクル=なるべく分解させず、熱成形で形だけを作り替える





OECD(経済協力開発機構)によると世界のプラスチック廃棄物のうち、リサイクルされているのはわずか9%(15%はリサイクルのために回収されているが、そのうち40%は残渣として廃棄)。19%は焼却され、50%は埋め立てられ、22%は廃棄物管理システムから漏出して、管理されていない廃棄物集積場で処理されたり、露天で焼却されたり、特に貧しい国では陸域・水域環境に漏出しているそうです。


日本でのプラスチックのリサイクル率


日本でのプラスチックのリサイクル率は、2012年から2020年まで継続して80%を超える高い水準となっています。ただし、リサイクル方法としては、サーマルリサイクルが全体の半分以上を占めている状況です。

(OECDの基準では、サーマルリサイクルはリサイクルとして認識されていません。)


2020年の国内廃プラ総排出量822万トンに対して、マテリアルリサイクル量が173万トン、ケミカルリサイクル量が27万トンです。


サーマルリサイクル以外のプラスチックリサイクル率は約24.3%と計算されます。


欧州プラスチック業界団体のPlasticsEuropeがまとめたデータによると、2016年に欧州におけるリサイクルの割率が最も高かった国はノルウェーでした。データが掲載されている30か国の内半数以上が30%を超えています。


日本のリサイクル率は2015年の時点で20%台と、世界各国と比べると低い水準です。

限りある資源である石油からできた製品を、焼却してしまうサーマルリサイクルは、一度限りのエネルギー利用でしかなく、リサイクルとして認識されていません。また、ケミカルリサイクルも、プラスチック資源を循環していくことができますが、そこには膨大なエネルギーが必要となり地球環境負荷の低減という視点で見ると、課題の解決には結びついていません。


 

私たちは循環する建築とプラスチックのリサイクル、2つの視点からSDGs ゴール12「つくる責任 つかう責任」に向けて取り組んでいます。


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